バーニング・スピア ドライ&ヘヴィ/マン・イン・ザ・ヒルズ

Man in the Hills/Dry & Heavy
Man in the Hills/Dry & Heavy
Burning Spear
バーニング・スピアの4枚目「MAN IN THE HILLS」と5枚目の「DRY&HEAVY」をカップリングした作品です。このオリジナル盤は2枚別売りもされていますがまあどうせ聞くならまとめてといった感じにはこちらが当然お奨め。理由は2IN1は基本的に価格が安いということかな。(そんあむちゃくちゃな・・)
しかしこのカップリングには本来は少々無理があることも確かだ。
マーカス・ガーヴェイ以降出た作品として安易にカップリングしたのではないかということも当然感じられる。理由はカップリングが本来の発売順と逆になっていることやプロデューサーの変更があり(ジャック・ルビーからセルフ・プロデュース。当然MAN IN THE HILLSがジャック・ルビーである。)その上にバーニング・スピアがこの流れの中でグループでは全くなくなりバーニング・スピア=個人アーティストへ変化した時期であることだ。
コーラス隊が消え完全に個人となるという変化があるので基本的には分けて聞くべきものだろう。
音質の向上がすばらしく、トータルなまとまりがある作品でもあるがいささか感触が変化してきているのも確かだ。サウンドは重厚でダブ作品を作りたがる彼のサウンドへの指向が明確になっていることも確かだ。
1-9までが「DRY&HEAVY」であり10-19が「MAN IN THE HILLS」だ。
まあ編集しなおして逆にしてマーカス・ガーヴェイからの流れを感じるとこの時期のバーニング・スピアの変化の指向性が明確にわかるのではないかと思う。2作ともかなり高水準の作品だが代表作というにはなにかしら決定打にかける部分がある。しかしレゲエの作品としても優れたものであり興味があれば聞くべきものであろう。

ジミ・ヘンドリックス ブルー・ワイルド・エンジェル ライブ・アット・アイル・オブ・ワイト

Blue Wild Angel: Live at the Isle of Wight
Blue Wild Angel: Live at the Isle of Wight
Jimi Hendrix
ジミ・ヘンドリックス死去の後に発売されたワイト島のライブの完全版だ。
このときのライブは過去ワイト島と表されてもの以外にもイン・ザ・ウェストなどのタイトルとしても分割され発表されており大分散されて小出し販売というとてもセコイやり方で販売されていたものだ。当時の技術の問題もあるかもしれないがイン・ザ・ウェストなどは30分程度の収録に過ぎないからこの販売のやり方について悪評さくさくなのも当たり前だろう。これがようやく権利が整理され1枚の作品にまとめられてのがこれだ。音質は元がそんなにいいものではないので限界はあるが絶不調であったと伝えられていたライブなのだがここで聴けるものはそんな評判を一掃しそうな感じもあるが、当初よりPAがいまいちであったり歌に力がないという感じはやはりここでもけせなかった。彼の死の直前ということもあり過大な評価を得ている部分もあるのだがまあだけど昔から聞いている人にとってはとても感涙ものである部分も確かだ。過去の伝聞で最悪の出来であったとされているものもあるが水準は結構高い。最高のものではないが彼の音楽の良質な部分は間違いなくここに存在している。当初このツァーのベースにはノエル・レディングが呼ばれていたが折り合いがつかずビリー・コックスが参加していることも彼のいまいち乗り切れない部分の原因になっているのかもしれない。最初から付き合いがある元ギタリストのベーシストであるノエル・レディングはジミにとっては最高に相性のいいギタリストであったということなのであろう。
しかしなんといってももこのライブの白眉ともいえる部分は最後のIN FROM THE STORMにおける演奏だろう。現実に本当の最後の演奏となったこの曲でのジミは神がかり的凄さと迫力がある。全体に散漫な感じのあるライブがこの一曲だけで一気にまとまり燃え尽きる感覚がいまだに聞くものの耳をとらえてはなさないといっても過言ではないだろう。
しかしライブ盤の大発掘がとんでもない量で行われているが下手すると生涯の全ステージでも出す気なのだろうか?とんでもないが買い切れないし、聞ききれない。ははっははは、どうしましょう。(笑)

アルバート・キング、チコ・ハミルトン、リトル・ミルトン スタックス・モントルー・ライブ73

Montreux Festival
Montreux Festival
Albert King,Chico Hamilton,Little Milton
1973年のスイスのモントルー・ジャズ・フェスティバルでのアルバート・キング、チコ・ハミルトン、リトル・ミルトンの3者のライブをまとめた音源だ。
残念ながらこの作品はあくまでも三者単独のライブとなっており共演はしていない。
収録されているのは順番にチコ・ハミルトンが1曲、リトル・ミルトンが2曲、アルバート・キングが3曲となっている。
チコ・ハミルトンはドラマー。同時期にスタックスからリトル・フィートの故ローウェル・ジョージとの共演盤を発表している。演奏はなかなか緊迫感の溢れる好演奏だ。ただし会場も問題なのか録音機材の問題なのかはわからないがベースがいささかこもった感じでいささかもったいない感をうける。曲は一緒に演奏しているギターのバリー・フィナティのもの。演奏全体を聞いてみたいと思わせるものだがもしかすると全体で聞くと平凡なできなのかと思わせる瞬間もありちょっと微妙かもしれない。
リトル・ミルトンはチェス時代のヒット曲を演奏している。60年代初頭の曲なのでいささか古さを感じさせるものになっているが歌は激しくむちゃくちゃ元気な演奏を聞かせてくれる。スタックスくささのないリトル・ミルトンといった感じ。未完成の荒々しさと表現するのは根本的に間違いなのだがまあそんな感じだ。リトル・ミルトンはこの時の他の演奏を含んだ「What It Is」という作品もある。
言わずと知れたアルバート・キングは必殺の引きまくり大会に近い演奏になっている。バンドの演奏全体はきわめて手堅くしっかりしたものだ。この3人の中でもっとも洗練されている演奏を聞かせている感が強い。イギリスのロック・ミュージシャンに影響を与えていたということの証明のような演奏となっており、ギターの音などは・・・・・・・がしっかりとまねしているといえる状態。アルバート・キングはこのときの演奏も別途作品化されている。「Blues At Sunrise」と「Blues At Sunset」の2枚だ。後者にはワッツタックス時の演奏も含まれている。
積極的に聞くような作品ではないかもしれないがその肌触りは結構まあ悪くない。
手始めに聞くような作品ではないがコレクションに加えるのは悪くないといえるが先に他の音源を購入している場合は無価値かもしれない。ご用心を

レガッタ・デ・ブランク(白いレガッタ) ザ・ポリス

Reggatta de Blanc
Reggatta de Blanc
レガッタ・デ・ブランク ザ・ポリス

ポリスのセカンドアルバム。この作品の世界的な成功で一気にのし上がった。
今聞くと内容は結構平凡な出来だ。大ヒット曲「メッセージ・イン・ア・ボトル」を含むことにより命脈を保っている感じが強い。
当時はレゲエを解釈したホワイト・レゲエなるものが話題になっている部分もあり、かつ最もうまくレゲエを取り入れたバンドであったことが大いにプラスになった感じもある。
レゲエの間やダブの要領をうまく取り入れているが残念ながら腰が高く落ち着かない部分が目立ちまだキチンと理解されていなかったレゲエの状況が有利に働いている感が強い。
シングル向きの曲をうまく集めた感が強くまだまだサウンド的にも練りこめていない状況がある。この後の作品においてアンディ・サマーズが一気に本性をあらわすまでは本当の意味での個性は出てこない感じが強い初期の作品という位置付けが正しいのであろう。
名曲が収録されることの意義をわかりやすい形で表現している作品だ。
まあ今は平凡だが当時は先進さを感じさせた作品だ。傑作ではないが手堅くまとまっている。

アウトランドス・ダムール ザ・ポリス

Outlandos d¥'Amour
Outlandos d'Amour
アウトランドス・ダムール ザ・ポリス

最近再結成され集金ツアーを日本でも行ったなつかしのバンドであるザ・ポリスのデビュー盤。
レーベルの移動があり日本未発売のシングルとかもあるのだがメジャーレーベルからのものはこれが最初。
ジャケットの色違いがあり最初に買うときは結構悩みの種にさせられた覚えがある。ジャケット違いまでを集めるコレクターではないので面倒だった覚えがはるかに強い。
当初はスティッフからデビュー曲である「Fall Out」を出し、スティッフのプロモーションツアーにも同行し「Propaganda」(一度日本版でも出たが当然入手困難・・・ただし普通に売られているときは二束三文の破格値)というライブ盤にも参加し最初のライブ音源をこのオムニバスで聞かせている。
パンク・ムーブメントに乗って一気にブレイクする。このときイギリスでは新しいバンドが大量に出たためロクサーヌやキャント・スタンド・ルージング・ユーは娼婦を歌っている、自殺をテーマにしているということで放送禁止になっているがチャート上では上位に顔を出している。
このアルバムにはこの2曲に加えソー・ロンリーといった彼らの代表作が含まれている。
音はわざとスカスカの状態にしレゲエの感触をなんとか作り出そうとしているところが結構おもしろい。ただしあくまでも人工的なものであり本質的な部分ではかなり違和感があるものだ。
曲はよく練られており当時のこの手の売り方をしたバンドのなかでは最高水準にあり仮想パンク・バンドであることを見事に証明している。
ドラムスのスチュワート・コープラントはダリル・ウェイなどが在籍していたカーブド・エアにいたことがあり、アンディ・サマーズはエリック・バードン在籍時のアニマルズに参加し「love」というサイケデリック期の名盤でギターを弾きかつ当時来日までしている。
このような素人ではないベテランプレイヤーがパンク扮装をしていないという極端な状況にイギリスはあり古いものは仮の退場処分をくらっていたことの悪影響の代表例だろう。
日本では先にレガッタ・ディ・ブランク(白いレガッタ)が先に出ていて、この作品はしばらく輸入盤のみ入手可能だった。
パンク風味の「next to you」から始まりその後は独特のレゲエとジャズ風味の曲がちょっと感じられる曲が続く。
トリオ・バンドでの音の厚みへの挑戦とも言えるフット・シンセサイザー(この名称で正しいかったのかな?)は当然まだ持ちいれられていない。
いい作品であり傑作であるがなんともいえないフェイク感への好みで評価がかわるのだろう。
逆に受け入れられてのはこのフェイク感のおかげだろうと思うのだがいかがなものかな?
時代の隙間をうまくついた作品であることは間違いない。

アップライジング ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ

Uprising
Uprising
Bob Marley & the Wailers
ボブ・マーリーの最後の作品。さすがに死の直前であったためか普通のレゲエ作品といった趣になっている。力はなくとも最低限のものは作ることが可能であったいうことがいえるボブ・マーリーの稀有な才能を逆説的に証明している作品だ。あまり無理にほめることも難しい作品なのだが悪くはない。オリジナル作品のコレクションをする場合はこの作品は最後でかまわないのではないかと思う。あまりにも有名すぎる「リデプション・ソング」が収録されている。しかし曲の質が落ちても彼の歌のリアリティはいつまでたっても失われることはない。結構なんとなく明るめの作品なので彼自身自分の死期が近づいていることなど全く意識せず製作していたのではないかと感ずる作品だ。現在3in1や2in1で売られることがあるようだからカップリングを考えて購入されるのが吉かと思えます。

サヴァイバル  ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ

サヴァイヴァル
サヴァイヴァル
ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ
ボブ・マーリーの政治的な側面が現れている作品。世界中は争っているのだという趣旨の作品にはじまりアフリカの現状を伝えようとする意志を丸出しにした曲などかなり歌詞は極端な内容のものが多いがこれが元々のこの音楽の成り立ちにもかかわる部分だけにそれが極めて説得力をもった形で押し寄せてくる感が強い。曲調はかなり聞きやすいがそれでもとんがった部分をかくすことが出来ないぐらいなのでやはり精一杯の意志を伝えようとしているのだということがよくわかる内容だ。アイスリーズのコーラスとの掛け合いも見事でありバックとの絡みもよくまとめられている。過去この作品は目立った曲が(ヒットがないという意味)なかったためかかなりか過小評価されてきているのだが、今この戦争だらけの世の中で聞くとこの作品の持つ意味合いの大きさにびっくりさせられる。隠れたボブの傑作といえる内容だ。一曲芽の「So Much Trouble in The World」は彼を代表曲の1つだ。

アウト・オブ・バット・ラック  マジック・サム

アウト・オブ・バッド・ラック・・ザ・コブラ、チーフ&クラッシュ・セッションズ 1957-1966
アウト・オブ・バッド・ラック・・ザ・コブラ、チーフ&クラッシュ・セッションズ 1957-1966
マジック・サム
マジック・サムの初期の音源をまとめた作品です。何度か選曲が追加され現在ではとうとう29曲収録となった作品です。
デルマークでの作品以前に所属していた、コブラ、チーフ、クラッシュの3レーベルで録音されていたものです。マジック・サムがすでにこの時代で完成されていることがよくわかる作品だ。音楽性は単なるブルースではなくより先に進み定型的なシカゴ・ブルースから抜け出している。適度にポップで適度にリズムがあり多様な音楽性をうまくミックスさせた新たなブルースを示そうとしている感がある。ギターは弾きまくるわけではなくあくまでもバンドの音をしっかりと作り上げるために弾いていることがよくわかる。ギターヒーローではなくブルースマンとしての音楽を作り上げているのである。
曲はこの後の作品やライブでも取り上げている名曲が多くなじみやすいものだ。ただしあくまでもブルースを知っている人というのが前提にはなるのですが・・・・・・。
とにかく優れたブルースがここにあります。ブルースが好きなら絶対に知るべきであり聞くべきものだ。

ダニー・ハサウェイ

Donny Hathaway
Donny Hathaway
Donny Hathaway
ダニー・ハサウェイのセカンドアルバム。
ソウルというよりもバラードとゴスペルといった感じだ。
前半は叙情的な美しいバラード中心でひたすらダニーが自身のピアノでの弾き語りをしているかのような印象が強い感じで進んでいく。
リオン・ラッセルというよりもカーペンターズの雰囲気で迫る「song for you」がやはり印象に残る感が強い。
どちらかといえばポップ・ソング的なアプローチを感じさせるのが前半だ。
後半は一転して教会などでのクワイア的な展開にいきなりなっていく。
とにかく広く大きく全体で迫ってくる感が強い。
とにかく新たなソウルというよりも過去の伝統に帰りそれを彼なりの解釈で再構成し歌い上げていく感じが強い作品になっている。
スタジオで制作した考えすぎの作品というと酷すぎるが、ライブ感というもには一切感じない。名盤「ライブ」を聴いてからこの作品だとちょっと面食らいそうな気がする。
ウィリー・ウィークスらによって名盤「ライブ」の世界があったのだということを逆に認識させられる作品だ。

レトロスペクティヴ バニー・ウェイラー

Retrospective
Retrospective
Bunny Wailer
バニー・ウェイラーのベスト盤です。ストラグルに続く彼のシングルやアルバムに収録されていた曲をべすとセレクションしたものです。
ただし単純にベスト盤ちしてきりすてることができない内容のよさがあり中期のバニー・ウェラーの充実ぶりがよくわかる内容となっています。
しかしこんなに大量に素晴らしい曲(ボブ・マーリーのsoul rebel,time will tell,redemption songの三曲を除く)を書くことができるのか本当に凄いアーティストであることを証明している作品だ。
後にシンプリー・レッドによってカバーされたLove Fireなども含み彼のなんともポップフィールドよりの曲作りやダンス・ホール向けの作品のよさが出ている曲の集大成アルバムだ。
バックはルーツ・ラディックス中心だがその中にはスライ&ロビーもゲスト参加していたりジャメイカ・オールスターとでも言えるような布陣だ。
1,3,9がRoots,Radics,Rockers,Reggae(In I Father's Houseの新装盤)
2,8がRootsman Skankingそして5が同じセッションで収録されたものだ。
4,11,16がTime Will Tell(大名盤Tributeの新装盤)
7,10がLiberation 6がJust Be Nice 12,14がGumption 13がMarketplace
15がDance Massiveにそれぞれ収録されていたものだ。入手困難な作品もあるので今現在はこの作品でしか聞くことができない曲もあります。
以上がこのベスト盤の内容です。バニー・ウェラーを手軽に理解するのに手ごろな作品だ。内容も最高のもので録音状態もかなり優れているお奨めの作品です。

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